8月の植物

アサガオ(朝顔) ヒルガオ科
 もともと日本に自生していた植物ではありません。
奈良時代あたりに日本に持ち込まれたようですが、すっかり日本人の心を捉えてしまいました。
特に江戸時代にアサガオブームが起こり、様々な改良が行われたようです。
「朝顔につるべ取られてもらい水」
・・・・日本の夏の情緒を感じさせる風景に欠かせない植物です。

ムクゲ(木槿) アオイ科
日本の在来種ではなく、奈良時代あたりの古い時代に渡来したようです。
在来の植物ではありませんが、夏の照りつける日差しの中、元気に花をつける姿は、日本の風景の一つとなっています。
ムクゲは韓国の国花であり、韓流ドラマなどでもよく背景に見かけます。

 ホオズキ(酸漿) ナス科
 お盆の飾りに欠かせない植物です。
死者の霊を導く提灯に見立てて飾るそうです。
日本の風土を代表する植物ですが、東南アジア原産で国内には自生しません。
かつては子供達がホオズキの実を鳴らして遊びましたが、今の子供達で鳴らすことができる子はどのくらいいるでしょうか。

キキョウ(桔梗)  キキョウ科
 秋の七草のひとつとして有名ですが、夏から秋にかけて咲きます。
日本に自生し、古くから愛されてきた花ですが、今や絶滅危惧種になっています。
明智光秀の家紋はキキョウの花で、本能寺を囲むキキョウの旗はドラマなどでもしばしば見ます。
平将門と桔梗姫の伝説など、なぜかキキョウにまつわる話は悲しい運命の話が多いように思います。

オミナエシ(女郎花) オミナエシ科
その美しさから秋の七草の一つに挙げられています。
オミナとは女性のことで、エシとは「圧する」という意味。
つまり女性よりも美しいという意味だそうです。
・・・女性のスナップ写真にオミナエシを一緒に写してはいけないかも?
ヤブカンゾウ(藪萱草) キスゲ亜科
川口市内でも川沿いの土手など、明るい草地で見ることができます。
明るいオレンジ色が目立ちますが、近寄って見ると、八重咲のくしゃくしゃな花弁に、ちょっとガッカリするかもしれません。
別名忘れ草と呼ばれ、花が一日で終わってしまうことから付けられたようです。
この花の仲間は様々な色彩や形に品種改良されており、世界中にマニアの方がいるそうです。